第8章 白兵戦
「海賊の好む店はあると言っていただろう。
それなら必ずカジノがあるはずだ。
明日俺とシャチとペンギンはカジノで金を稼いでくる。」
「カジノ!」
「やったぜ!!」
ギャンブル好きの2人はガッツポーズを決める。
「馬鹿。
これは普通のギャンブルとは訳が違う。
おそらくイカサマだらけの賭け場だ。
お前らみたいな奴らはいいカモにされるぞ。
…いいか。絶対に俺の側から離れるなよ。」
「「あ、アイアイ…」」
2人はさっきとは打って変わってしょんぼりと返事をした。
『でも、ロー大丈夫?』
「問題ない。引き際はわかっている。
こういう時に稼ぐのは効率がいいからな。
流す手はない。」
『そう。』
ローがそういうならこれ以上は止めまい。
私はとても楽しそうなローの表情を見て顔を綻ばせた。