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白を厭い、白に憧がる【ONE PIECE】

第2章 白い光


ーガチャ


リビングらしき部屋に顔を出した


中には白熊が1匹と男が3人
この船のクルーはこれで全員のようだ



「来たか。」



この男がこの船の船長
唯一まともに戦えそうな相手




「あの…カラさん?だったかな、、、もう起きて大丈夫なの?」




白熊が心配そうに聞いてきた
見た目の割に温和な性格なのだろうか




「ええ…
ソファ、ありがとう。」

「気にしないで!
元気ならよかった!俺はベポって言うんだ。あっちがペンギンで、こっちがシャチ!」

「えっと…シャチ、だ。なんか、その、、、ベポが喋るの見て驚かないんだな。」




シャチ、と呼ばれた人は不思議そうに私に聞く




『彼、ミンク族でしょう?
…聞いたことはあるわ。』





初めは確かに驚いた
新世界の種族だから目にしたのは初めてだ

珍しいことは間違いない





「ペンギンだ。…よろしくな、」

『…こちらこそ…よろしくお願いします』

「キャプテン!キャプテンも自己紹介しなきゃ!」




白熊さんーもとい、ベポさんがトラファルガーの背中を押して促す

心底面倒くさそうに、私の前に出てきた男は、




「…トラファルガー・ローだ。」




と、無愛想に答えた




『…パトラ・D・カラです。
訳あってこの船にお世話になります。』

「あー、訳って珀鉛病だろ?」

『っ!』





ーガタン!





私は反射的に腰に手を掛け、左脚を引いた

そしてまだ刀が見つかってないことに気づく





「オイ…落ち着け。
コイツらには俺が話した。
安心しろ、コイツらは珀鉛病が伝染病だなんて思っちゃいねぇ。」





私の様子を見て、トラファルガーはそう宥める





「もう、シャチ!」

「あーすまん。配慮がなってなかったな。」





シャチは私に素直に謝った
追加でベポからぶっ叩かれていた




「それと、探し物はコレか?」





ニヤリと悪い笑みを浮かべたトラファルガーの手には私の刀が握られていた




『っ、それ!』

「…船に乗ったばかりのお前を手放しに信用するわけにはいかねぇ。信用できるまではこの刀と…コレは預かっておく。」





刀とは違う方の手に握られているもの…アレは…?
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