• テキストサイズ

白を厭い、白に憧がる【ONE PIECE】

第7章 白波


それからまた数日が経った。



『ねぇ?ロー。そろそろ動いちゃダメかな。』

「…痛みは。」

『もうない。』

「違和感は。」

『大丈夫。』

「Roomースキャン」

『…』






ローはじっと肺を見つめる。
ローに何が見えているのかはわからないけど、真剣な眼差しでじっと見られるのはなんだか気恥ずかしい。








「…見たところ穴は塞がってはいるな。
まぁいいだろう。
だが、息が上がるまでの激しい運動はするなよ。」

『やった!』









私は久々に小夜を持って甲板に出て行った。











ーー
ーーー
ーー











ガチャ







「お、カラ。
刀持ってるの久々に見るな。」

『うん!やっと運動の許可が出たの!』

「本当!?
よかった〜。ね、僕の鍛錬付き合ってよ!」

『ベポも午前中から鍛錬なんて珍しいね。
いいよ。』

「やったあ!」







ベポは体術で主に戦うから私は小夜を横に立て掛けてベポの前に立つ。










「いくよ〜!」

『どうぞ。』









ヒュン!









「ハイヤ〜アイアイ!!」

『…』

「ハイ!ハイハイハイ!!」

『…』

「アイアイ!!!」

『…っと、、、』







ベポはその体格の割に俊敏な動きをする。
さらに重量もあるから一撃喰らうと結構キツい。

…初めて手合わせした時はびっくりして少し掠った。




でもまぁ、慣れればどうってことないし、覇気を最初から使えば当たることはない。









シュッ!







「!?あれ?あれ???カラどこ行った??」

『ふふ、ベポここよ。
…はい、一本。』

「あ。」





ベポの死角を塗って後ろに周り、首にトンと優しく手を触れる。

ベポは驚いたように振り返った。






「えぇ〜!いつの間に!!」

『ふふ』

「カラすごいな〜。
どうやったらそんなふうになれるの?」

『うーん、、、ひたすら訓練、かなぁ。』







私はおじさまに稽古をつけてもらっていた頃を思い返す。







「ね!ボクの直した方がいいとこ教えて!!」

『いいよ、』
/ 291ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp