第7章 白波
それから少しだけ互いに最近の他愛無い出来事などを軽く話した。
『でね、私雪を初めて見たの!
冷たくてふわふわしてて、ダイヤモンドダストって言う景色も見れて本当に綺麗だった。
雪って本当にあったのね!』
【?雪が無いと教えた覚えはないが。】
『だって、前に冬島に行った時降ってなかったじゃない。』
【あの時は島が夏の季節に合わせて行ったからな。】
『どうして?』
【病に冷えは良くないだろうと思っただけだ。】
『!そう、だったの、、』
いつもおじさまは優しくて、おじさまの行動はいつも私のためを思ってくれている。
そんなことはずっと前から分かっていたけれど、グランドラインの不安定な気候までも考えた上で旅をしてくれていた。
おじさまの優しさが私の全てを包んでくれていたことを改めて知り、胸がほかほかと暖かくなる。
【…これからお前は、俺との旅では学び得なかったことを多く学ぶだろう。
自分の思うまま、好きに生きろ。
ただ、なるべく無理はするな。
それからたまには連絡しろ。】
『ふふ、わかったわ、おじさま。』
【…充実しているようで何よりだ。】
おじさまはそう言うと柔らかく微笑んだ。
『あ、ねぇおじさま。
そういうおじさまは今なにをしているの?』
【俺か?】
『えぇ。最近は七武海が動くような大きな事件は起こっていないようだし、どこか暇つぶしでもしてるの?』
【…最近はグランドラインを適当に旅しているが、、、正直つまらぬ。】
『あら、』
【少しは骨のある奴と手合わせ願いたいものだが、、、そうそうそんな面白い奴は現れん。
以前はお前との稽古があったからよかったものの、、、退屈で死んでしまいそうだ。】
『そんな大袈裟な、、、
そもそもおじさまを楽しませる剣士なんてそうそういるものじゃないわ。』
【それにしてもつまらぬのだ。
…北と南、それと西には最近行ったからな、、、最弱の海、イーストブルーにはそもそもそのような猛者がいるとは思えん。
新世界にでも行くかと考えていたところだ。】
そっか、おじさまは七武海だから、魚人島ルートを通らなくても新世界へ行ったり来たりできるんだ。