第7章 白波
それから数日が経ち、私は少しずつ体力も戻ってきて、少しの運動ならできるようになっていた。
『おはよう、ペンギン』
「はよ、、、」
「…ねむ」
流石に刀を持つのは禁止されているけど、いつものようにご飯作ったり、見聞色を鍛える瞑想したりするのはいいって言われて、動ける幸せを体感していた。
「…毎朝悪いな。
調子はどうだ。変わらないか。」
『ええ。大丈夫。』
軽く会話をしながら私たちはご飯を食べて、それぞれの活動に勤しむ。
ベポは勉強、ペンギンとシャチは組手、ローと私は覇気の修行だ。
「…これで本当にできるようになるのか?」
『瞑想は基礎よ。
自分の意識を完全に無視して、周りの気配だけに集中するの。
例えるなら、そうね、、、今ペンギン達がどんな動きをしているのかイメージしながら、彼らの呼吸や次の動作まで感じ取るようにする。』
「うぎゃ!」
と、ドシャリという音と同時に顔から激突したのだろう。
痛そうな声が聞こえた。
「…俺には今ペンギンがやられたことしかわからない。」
『ふふ、音に頼っちゃダメよ。』