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白を厭い、白に憧がる【ONE PIECE】

第5章 白銀


それから比較的温暖な島に船をつけると、おじさまは私を街に連れ出してくれた。
あいすくりーむという冷たくて美味しいものも買ってくれたし、見たこともない洋服、そして沢山の本を買ってくれた。


おじさまが会計をしているのを店の前で待っているように言われた。
大人しく待っていると、


「お嬢ちゃん、1人かい?」


男の人が話しかけてきた。


『いいえ。おじさまと一緒に来たの!』

「そうか。俺はおじさまの友達なんだ。ここは人が多くて危ないからあっちで待ってるように言ってくれと頼まれてね。
一緒に行こうか。」

『そうなの?でも、』

「大丈夫。おじさまもすぐ「誰がすぐ何をするのか、、詳しく聞こうか?」


おじさまが男の人の背後から声を掛ける。
壊れた人形のように首を回した男は、腰を抜かして座り込む。



「たたたたたた、たか、鷹の目!?、七武海がなんでこんな所に!?!?」

『あ!おじさま!』

「悪い、待たせたな。…それで、何の用だ。」

「あ、あ、、、す、すみませんでしたーー!!!」



男の人は真っ青な顔をして走り去っていった。



『?あの人、どうしたんだろ。』

「カラ、お前は今攫われる所だったんだ。」

『えっ!?』


私は想像もしたなかった事態に陥る所だったのだと知り、身震いした。


「今回は俺に責任があるな。1人にして悪かった。怖かったろう。
次からは知らない人に声をかけられたら俺を大声で呼べ。」

『で、でも、あの人おじさまのお友達じゃないの?
攫われるって、そんな、、、』

「あれは子供を拐う際の常套句だ。次に俺の友人だと言うものが現れたら名を言わせてみろ。」

『わかった。』



私はおじさまの服の裾をキュッと掴み、その日はずっと離さなかった。

それからは、私に男の人が絡んでくるたびにおじさまが追い払う、と言うのを数日の間に何度か繰り返した。
そんな日々を終え。おじさまと私は無事にシッケアール王国の跡地へと帰った。
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