第5章 白銀
あまりの出来事に固まる私とドクトリーヌ。
ん?ローがシャチを斬った?、、、え?急に?え???
「も〜!キャプテン!バラすなら言って下さいよ!びっくりするじゃないですか!!」
『は!?』
「こりゃ、、想像以上の能力だね、」
上半身だけになって地面に這いつくばってるシャチが喋った。
そして動いた。
益々訳がわからない。
頭の中がぐちゃぐちゃだ。
「俺は改造自在人間だ。俺の展開するRoomと呼ばれる領域内なら、俺は相手が何であろうと、俺の意のままにに執刀する。」
モノを入れ替えるだけじゃないのか、、、
「今からお前にやるオペもこの力を使う。
要は、少し身体を刻み、肺を直接見て俺の手で拍鉛を取り除く。
安心しろ。どれだけ細かく刻むことになっても完璧に戻してやる。」
切り刻む?元に戻す?
「キャプテン〜ちょっと起こして下さい〜!」
『!シャチ!大丈夫なの!?』
「あ、カラだ。大丈夫大丈夫〜。」
『???』
「まぁ、難しく考えずに、そういう悪魔の実もあるって理解してたらいいと思うよ。」
『え、あ、、あぁ、そう、ね?』
未だに這いつくばったままのシャチにそう宥められる。
なんとも言えない感情が胸に満ちる。
「オイ、シャチ。」
「なんですか?」
シャチの上半身を持ち上げて下半身にくっつけながらローはシャチなら話しかける。
…くっつける???
「バラされるのはどんな気分だ。」
「うーん。急にやられたらびっくりしますけど、予告されてれば別になんとも。」
くっつけただけで完全体に戻ったシャチはぶらぶらと手足を動かしてみせる。
「…今から腕落とすぞ。」
「はいはい。」
ースパンーーーボト
『!』
「痛むか?」
「いえ、全く。」
シャチはそう言って落とされた腕を自分で持って元の位置にくっつけた。
「…とまぁ、この要領でオペをする。お前のはもう少し繊細な作業にはなるがな。」
「カラ大丈夫だよ〜、本当に痛くないから。」
「ご苦労だったな、シャチ。ベポ達連れて船に戻って適当に過ごしてろ。」
「アイアイ!」
シャチはヒラリと私に手を振って、ドクトリーヌの家から出て行った。