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白を厭い、白に憧がる【ONE PIECE】

第5章 白銀


「何故分かった。」


カラの反応でアイツが拍鉛病であることはバレてしまっただろう。
それよりも、、、
カラの格好はいつものように黒いパンツと黒いシャツに俺が買った黒のロングコート、ベポが昨日やった白いニット帽とマフラー。髪も下ろしていて、顔もほとんど見えていない。
拍鉛病特有の白いアザが見えたとも考えにくい。



「なに、その論文だよ。それを描いたのはアタシさ。
随分前に城に一度行った時にね、拍鉛の加工品だったメスを見かけて少し研究してたことがあってね。
フレバンスが滅んでから、世の中からは拍鉛という言葉ももう消え去って、今更そんなものを必要としてる奴がいるとしたら、、、拍鉛病の患者の他にない。」



生きてる奴がいたことに驚いたけどね。



そう言ってババァは笑う。
根拠は理解できた。それに、このババァは見た目より頭が回るらしい。




「そうは言っても、、、拍鉛病か、お前、アレがどんな病か知ってんのかい?
中途半端に手つけるのは逆にあの小娘を傷つけるよ。
治すアテでもあんのかい?
見た限り、お前達は随分とあの小娘のために入れ込んでるようじゃないか。」

「余計な世話だ。俺なら治せる。
入れ込んでるように見えるのはアイツのバックについてる男に用があるからだ。
別に情が湧いてる訳じゃねぇ。」

「ヒッヒッヒ、そうかい。生意気なガキだ。」



ーバン!



「キャプテン!カラがっ!!」
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