第5章 白銀
ーカタ
『!』
明け方、東の空が僅かに白ばんできた頃、甲板からの物音で刀を手に取る。
ロー達…じゃない。
気配が1つだけ…誰?
「スースー」
ベポはまだ寝てる。
ロー達の侵入がバレて船を探しに来たとか?
…近づいてくる。
どちらにせよ、船内での戦闘はまずい。
私は外に出るドアの前で一つ深呼吸をした。
ドクン、ドクン、
自分の心臓の音がうるさい。
ベポと船を守らないと、
ーバン!
私は思い切りドアを開け、抜刀した。
?「おやおや、小娘か。ハッピーかい!?」
そこには衛兵…ではなく、お腹を出してサングラスをかけたスタイル抜群のおばあさんがいた。
『え?』