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白を厭い、白に憧がる【ONE PIECE】

第5章 白銀


「できた!」

『凄い!本当に入れるのね!!
あっ、そうだ。今日はここでご飯にしない?』

「いいね!僕持ってくる!」



私とベポはカマクラを作り、2人でご飯を食べた。
少し狭いけれど、ベポと2人で寄り添って座るととても暖かい。



『ロー達、大丈夫かな』

「大丈夫だよ!シャチもペンギンもああ見えて凄く強いんだ!」

『そうね。』



王宮に行く、と言って少し不安だったけど、何も正面から戦う訳ではないし、深夜にこっそり盗むだけと言っていたから大事にはならないだろう。



「ねぇ、そういえばさ、カラこの前雪について色々知りたいって言ってなかった?」

『えぇ』

「もしよかったら、今から少し話さない?」

『!いいの!?』

「うん!僕いつもカラに教わってばかりだからそのお返し!」

『ありがとう、嬉しい!!』




それからベポは私に雪の他に気象学について沢山のことを教えてくれた。
私は海の上の実践的なことしか知らなくて、正しく知識として学ぶと今までの理解もより深まり、とても楽しかった。




「…で、陸の方が温まりやすく冷めやすいから、日中と夜間で風の吹く向きが違うんだ。」

『あぁ!だから前に夜船を出そうとしたらなかなか進まなかったのね!』

「そうそう!それで、、、」




ベポの話はとても興味深い。
私の知識なんて本当に少なくて、世界の爪の先程にも満たないものだと改めて理解する。



『じゃあさ、雪の上を駆けると滑るのは何故?』

「え?…うーん、、、改めて言われるとよく説明できないなぁ。
今度キャプテンに聞いてみて?多分答えてくれるよ!
キャプテンは医学の知識は勿論、他のことも沢山知ってるんだ!!」

『博識なのね。』

「うん!強いし、カッコいいし頭もいいし、それに優しい!!キャプテンは最高なんだよ!!
カラと出会う前なんだけどね、、」



それからベポはローのことをずっと話し続けていた。
中にはクスリと笑ってしまうようなものまであって、今のクールなローとのギャップに驚いた。

…何より、血の繋がりはなくても家族のように過ごしてきた4人の話が聞けて、胸の奥がぽかぽかした。
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