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白を厭い、白に憧がる【ONE PIECE】

第5章 白銀


そう言われるとすぐに私は服を着た。
ローはそれを確認すると、能力を展開した。



「Roomーーーースキャン」



ローはじっと私の体を見つめる。
私にはわからないけど、おそらくローは私の臓器を覗いているんだろう。
…それに気づくと、下着姿を見られるのとはまた違う、なんとも言えない羞恥心が込み上がってきて、顔を背けた。



「…カラ、まだ心肺機能に、、、オイ、顔赤いぞ。
大丈夫か?」

『〜っ!だい、だ、大丈夫!!』

「…本当か?熱でもあるんじゃねぇのか?」

『ない!本当に、大丈夫だから!!』

「…」

『さっき、何て言ったの?』

「…心肺機能に本当に異常はないのか?」

『えぇ。ないわ。』

「そうか。…少し考えさせてくれ。
それと、痛みがあったら我慢するな。次からはすぐに言え。取り敢えず今日は終わりだ。
邪魔したな。」




そう言って、私が返事する間も無くさっさと部屋から出て行ってしまった。

私はボフリと枕に顔を押し付けた。




『恥ずかしすぎて死ねる、、、』












ーー
ーーー
ーーーー









アザが広がったと言うから診た。
毎晩打っている注射は痛み止めだが、その中に病の進行を抑える薬も混ぜている。
俺がオペオペの実を手に入れ、自分自身の治療をした時は末期だった。
あと5年弱あれば船も手に入るだろうし、別にわざわざ進行を遅らせることは無かったのだが、俺もフレバンスの国民以外の症例を見たことがある訳じゃない。
それはある意味保険の意味で打っていた。

カラの体を見た時、俺は正直驚いた。

想像していたよりもかなり早かった。

元の拍鉛の量が少ないから、俺たちよりも進みは遅い筈だとタカを括っていたんだがな。

打っておいて良かったと心から思った。



そんな焦りの表情ひとつ見せず、診察を続ける。



気にはなるだろうが、今の段階では体表に現れた白いアザは大した問題ではない。
進行するとその部分も痛み始めるが、実際に命に関わるのは内側だ。


俺はカラの体内を見た。


前に見た時よりも肺の拍鉛が広がり、まだかなり小さいが、色々な臓器に転移していた。
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