• テキストサイズ

【沖矢昴・安室透夢】 Madeira〜琥珀色の姫君〜

第4章 序の口




ボウヤの先を見通す力には

しばしば驚かされる。

彼は一体…いや、ある程度の検討はついている。



それから俺たちは“例の件”についての

計画を詰めていった。




(ボウヤには勝ち筋が見えているというわけか…)













「…おっと、長話が過ぎたようだ。

ボウヤ、家まで送っていこうか」


気が付くと午後10時を回っている。


「うわっ!本当だ!大丈夫だよ。ありがとう」


玄関まで見送り、ドアを開けてやる。



「そーいえば赤井さん、」

「ん?」


ボウヤがなんだか気に食わないという目で

俺を見てくる。



「そよ香、そよ香って

いつからそんなにそよ香さんと仲良くなったの?

さっきのケーキも裏ルートで用意してもらってたくせに…

お気に入りなんだね。そよ香さんのこと…」


「まぁ…一緒に暮らすならある程度お互いに

好意がないとな。さぁ、子どもは帰った。

“蘭姉ちゃん”が心配しているぞ」


「…わーってるよ!」



/ 272ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp