【沖矢昴・安室透夢】 Madeira〜琥珀色の姫君〜
第4章 序の口
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「ごちそうさまでした」
煮込み料理がマイブームだという沖矢が
カレーを作ってくれた。
まだ小学生だというのにコナンが中辛を食べられることに
そよ香は驚く。
「コナン君、カレー辛くなかった?
本当に小学生??」
「え?平気だよ?アハハ…」
下手にごまかしていると沖矢が間に入る。
「そよ香さん、食後の薬飲んでくださいね」
「うぅ…これ飲むと眠気がひどくて…」
そよ香は渋い顔をして
沖矢から薬を受け取る。
「眠ってしまって大丈夫ですよ。
また僕がベッドルームまで運びますから」
「それが恥ずかしいんです!
もし寝ちゃったら今日は起こしてくださいね!」
「…分かりました」
沖矢は少しめんどくさそうに返事をすると
食器を片付けにキッチンへと向かった。
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「ボウヤ、そよ香は寝たか?」
沖矢がリビングのドアを開け、中を覗く。
「うん、ぐっすりだよ。
赤井さん、薬に何か混ぜてない?」
「さぁな。じゃぁキッチンで話の続きをしよう」
赤井はそよ香にブランケットをかけ、
電気を消してリビングを出る。