【沖矢昴・安室透夢】 Madeira〜琥珀色の姫君〜
第4章 序の口
「先程お話しましたよね?適任者を連れてくると…
コナン君は僕のことも、この家のことも
よく知っているので…」
2人は目くばせをすると
沖矢はスーパー袋を持ってキッチンへ
コナンはリビングへ向かう。
そよ香もコナンの後を追った。
「えーっとコナン君?
どういうことか全然分からないんだけど…」
「びっくりさせちゃってごめんね!
昴さんが来てから話すよ」
2人で並んでソファに腰掛け、
他愛無い話をしていると沖矢が戻ってきた。
「お待たせしました。
そよ香さん、良い子に留守番ができていたようなので
ご褒美、ですよ」
沖矢が持つトレーの上にはケーキが乗っていて
チョコレートケーキをそよ香の前へ
ショートケーキをコナンの前に置いた。
「これって…予約3ヶ月待ちのシュクレ・リエの
チョコレートケーキじゃないですか!!?!?」
そよ香は目をキラキラさせて
沖矢を見つめる。