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【沖矢昴・安室透夢】 Madeira〜琥珀色の姫君〜

第4章 序の口




『用事があるので出かけます。

17時過ぎには戻る予定です。

軽食をキッチンに用意してありますのでどうぞ。

留守番よろしくお願いします』



「…お母さんみたい」



キッチンへ行くと

カウンターテーブルに不格好なおにぎりと

数種類のお漬物が置いてあるお盆を見つけた。

コンロの上には片手鍋があり、蓋を開けると

お味噌汁が用意されている。



「…変な形」



丸とも、三角とも言えない歪な形のそれは

そよ香が今まで食べたおにぎりの中で

一番美味しいものだった。
















___ガチャッ、



「そよ香さん、帰りましたよ」



沖矢の声がして玄関へ向かうと

小さな客人と一緒だった。



「こんにちは、そよ香さん」



顔のサイズに似合わない大きな眼鏡。

赤い蝶ネクタイが印象的な…




「コ…コナン君?」




沖矢とコナンの接点がまるで見つからない。

いくら考えてみても

そよ香の頭の中は疑問符が浮かぶばかりだ。





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