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【沖矢昴・安室透夢】 Madeira〜琥珀色の姫君〜

第2章 嘘つき





「Shame on you (恥を知れ) …」




男は少年たちの持っていたスマホを操作する。

中には先ほど撮ったと思われるそよ香の写真や動画しか入っていない。



(あの女のものだけ…)



一通り中身を確認するとそよ香の写った

写真と動画を消し、スマホを壊した。





一方、田中はスマホを2台持っていた。

1台は普段から使っているもののようで、特に不審な点はない。

もう1台の方は…




「これは手土産にちょうど良い」



男は口の端をあげると

スマホをスラックスのポケットに入れた。




ぐったりして動かなくなった3人を見ると、

あと数時間は目を覚ましそうにない。


ため息をついて、また首元に手を当てると

柔らかい声質に変わった。



「…もしもし、警察ですか?

緑台駅近くの空き地に男が3人倒れていて…

はい…はい……すぐに来てください」






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