【沖矢昴・安室透夢】 Madeira〜琥珀色の姫君〜
第2章 嘘つき
そよ香の腕を縛り上げた少年は
先ほど田中が押し付けたタバコの痕に
親指を乗せるとグッと力を入れた。
「……!!!」
痛みに耐えられず、ビクッと体が跳ねる。
鼻からの呼吸だけでは酸素が足りない。
痛い…怖い…
抵抗しても無意味なのだということを
強制的に体に教え込まれると
ここから逃げるという考え自体が消えて行った。
「やっと大人しくなった」
「おねーさん、僕たちを楽しませてよ」
そう言いながら少年たちはそよ香の体をじろじろと見る。
せめてもの抵抗と
足を閉じて力を入れるが、
欲にまみれた少年の前では無駄な足掻きだった。
涙で視界がぼやける。
1粒2粒と雫が溢れるが誰も助けてはくれない。
頭の上から伸びてきた手は
そよ香の胸を激しく揉む。
「前の女の方がデカかったな」
ギュッと乳首をつままれると
反射的に体は反応してしまう。
「んんっ」
胸に気を取られていると
下半身に違和感が走る。