• テキストサイズ

【沖矢昴・安室透夢】 Madeira〜琥珀色の姫君〜

第2章 嘘つき



梓とは歳が一つ違うだけで

同性ということもありすぐに打ち解け仲良くなった。

彼女の明るい性格と、

可愛らしい笑顔を目当てに来る客も少なくない。



「もう朝から安室さん目当てのJKたちばっかでさー

今日はお休みですって言うと帰っちゃうし!

ジュースでも飲んでけーっての!」



冗談まじりに話す梓だが、うんざりした表情を見せた。



「あはは!たしかに〜じゃ私先に出るね」



カバンの中身を入れ替えるのが面倒で

今日はビジネスバッグのままきてしまった。

ロッカーに詰め込んでエプロンをつけ、

厨房に入る。



「よろしくお願いしまーす」



(大丈夫、いつも通り)



そう自分に言い聞かせて、

シンクに溜まった皿洗いから始めた。




/ 272ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp