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【沖矢昴・安室透夢】 Madeira〜琥珀色の姫君〜

第10章 それぞれの陰謀














ボウヤから連絡があったのは

そよ香が安室君のところから帰ってきた日の夜中だった。

どうやら彼もあの数字の意味が分かったらしい。




「コナン君、学校は楽しかったかい?」


「ま、まぁそれなりに…」


「君にとって小学1年生の授業なんてつまらないだろう」


「そ、そんなことないよ…ハハハ…」




スバル360の助手席にボウヤを乗せ、学校から遠ざかる。

工藤邸で話そうかと思ったが、

少年探偵団が押しかけてくる可能性や

そよ香が仕事から帰ってくる前にこの作戦会議が終わるとも思えず、

別の場所へ向かっていた。



「ここ、誰の家?」


「ジェイムズだよ。今、彼はいないが…

話はしてあるし、スペアキーも預かっているから問題ない…」



マンションの一室に入りドアに鍵をかけると

変声機のスイッチを切った。



どこから話そうか、どこまで話そうか。

ボウヤを巻き込んでしまったことに僅かばかりの罪悪感も芽生えたが

奴らに歯向かうもの同士、ここは共闘といこう。




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