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【沖矢昴・安室透夢】 Madeira〜琥珀色の姫君〜

第10章 それぞれの陰謀















「おいコナン!今日、博士んちでゲームやってこーぜ!」


「わりー、用事あっから先帰るわ!じゃなー!」



終礼のチャイムが鳴り、ランドセルを背負う時間ももったいないとばかりに

コナンは教室を走り出ていった。



「コナン、またかよ」


「最近コナン君、毎日あんな感じですね。

習い事でも始めたんでしょうか」


「歩美も習い事してるけど、毎日は行かないよ?」



少年探偵団の3人は口々に付き合いの悪いコナンの不満を漏らす。



「彼のそれは今に始まったことじゃないでしょ」



灰原は冷たく言い放つと、教室の窓から

校庭を正門に向かって一直線に走るコナンを見ていた。



「あれ?あの赤い車、昴の兄ちゃんじゃねーか?」


「本当ですね!この前はジョディ先生でしたよね」


「コナン君って大人の人と仲良くなるの上手だよね!」



コナンは突然現れた沖矢昴という怪しい男に

なんの警戒をすることもなく自宅を貸していた。

あれだけ注意しろと言ったのに

彼の考えていることはよく分からない。




「まぁ、江戸川君ってちょっと変わってるから…」


「灰原、オメー人のこと言えねーぞ」




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