【沖矢昴・安室透夢】 Madeira〜琥珀色の姫君〜
第7章 パフォーマンス
「コナン君もう11時だよ?
こんな時間まで起きてちゃだめじゃない。
早く寝ないと大きくなれないよ?」
「はぁーい。ごめんなさい」
ハハハ…と貼り付けた笑顔をするコナンは
気が気ではない。
そのままシャワールームに向かうと思いきや
キッチンへと足を向けるそよ香に
コナンはドキリとした。
「そよ香さん、お風呂はあっちだよ?」
そよ香の腕を引っ張り、無理やり止める。
「わっ急に引っ張ったら危ないでしょ。
のど乾いたから麦茶飲みたくて」
「ボ…ボクが持ってきてあげるから!
そよ香さんはそこで待ってて!」
「そんなことしなくて良いから、子どもは早く寝なさいっ!
…あれ?沖矢さんキッチンにいるの?」
コナンがドアを開けっぱなしにしていたせいで
余計にそよ香の気がそちらに取られた。
「そよ香さん!ちょ、ちょっと待って!!」
「も~コナン君どうしたの?さっきから…」
コナンがそよ香の前に立ちはだかるが
小さな子どもでは意味がなく、
そよ香はキッチンに足を踏みいれてしまった。