【沖矢昴・安室透夢】 Madeira〜琥珀色の姫君〜
第7章 パフォーマンス
「あなたとここで一緒に暮らしている女性…
そよ香さんとはどういうご関係ですか?」
「どう…と言われましても…」
「…彼女は僕の大切な人だ。もう二度と手を出すな。
次に手を出したら、僕はお前を殺す」
安室は沖矢の胸倉を掴むと
自分の方に引き寄せて凄む。
「ホー、奇遇ですね。
僕もあなたと同じ気持ちですよ…」
沖矢は安室を挑発するように言うと
睨み返した。
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「それにしてもシュウ、今までどこで何してたのよ!!」
女性FBI捜査官は
まるで凶悪犯と対峙しているかのような剣幕で
赤井に迫る。
「でもこれでバーボンには赤井秀一が生きていると知られたわけだし
いくら私たちが彼を公安だと知ったからと言って
シュウのことを奴らに言わない保障はないわよ…」
「そうですよ、赤井さん。
現にこうやってあなたを捕まえに来たわけだし…」
パンクして走れなくなったベンツを業者に任せ、
前日のうちに用意してあった赤井のマスタングに乗り込む。