【沖矢昴・安室透夢】 Madeira〜琥珀色の姫君〜
第7章 パフォーマンス
「お邪魔します。今日はお世話になります」
「そよ香ちゃんならいつでも大歓迎だぞ」
テーブルの上には既に缶ビールの空き缶が
いくつか転がっている。
「そよ香さんお仕事お疲れ様です。
そこ、私の部屋なので中に荷物おいてくださいね」
「うん、ありがとう。あれ、コナン君は?」
「なんか急に博士の家に泊まるって電話あったみたいで」
「そうなんだ」
蘭の部屋に荷物を置き、
スーツからラフな格好に着替えさせてもらった。
サイドテーブルには新一と蘭が映った写真が飾ってある。
(ふふ、可愛い~!後でたくさん話聞いちゃお)
いかにも青春という感じの2人を見て
そよ香は自分のことでもないのにドキドキしていた。
「蘭ちゃんご飯の準備手伝うよ」
キッチンへ入ると蘭がせわしなく動いている。
「いえいえ、大丈夫です!
そよ香さんはお客さんなんですから、
座っててください!」
「良いの良いの、お姉さんに任せなさい。
じゃぁ洗い物しちゃおうかな」
「すみません…ありがとうございます」