【沖矢昴・安室透夢】 Madeira〜琥珀色の姫君〜
第7章 パフォーマンス
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「すみません、一か所寄りたいところがあるんですが」
杯戸デパートへ行こうと車に乗り込むと
沖矢が言った。
「はい、どうぞ」
5分ほどで目的地に着くと、
そこは毛利探偵事務所だった。
小さな少年が階段をおりてきて車に近づく。
「コナン君?」
一度助手席から降り、シートを前に動かすと
二人で後部座席に座った。
「そよ香さん、こんにちは。
今日杯戸デパートに行くんでしょ?
ボクも蘭姉ちゃんにチョコレート買ってきてって
頼まれたんだ!」
「そうなんだ。蘭ちゃんは今日部活?」
「うん、来月大会があるから。
おじさんも出かけちゃっていないし、助かったよ!
昴さんありがとう」
「いえいえ、それでは行きましょうか」
コナンが来てくれてそよ香は正直ほっとした。
気にしないと思いつつも、
沖矢と同じ空間にいるだけで
脈が速くなるほど重症だった。