• テキストサイズ

【沖矢昴・安室透夢】 Madeira〜琥珀色の姫君〜

第6章 一歩先*




「失礼します」


そう言うと沖矢は軽々と

そよ香を抱き上げる。

今日は腕の中で大人しいままだ。

そよ香の使っているゲストルームまで運び、

ベッドにおろすと、沖矢は部屋の鍵をかけた。



「沖矢さ…?」



何かを察知したのかそよ香が声を出す。

トン、と肩を押されてそのままベッドに倒れこむ。

目を開けると沖矢に押し倒されていた。



「あ…あの?」



そよ香は眉を八の字にひそめ、

自然と上目遣いになる。




「そんな顔をされると困りますね…」


「…!」



沖矢はそよ香の撫子色に染まる唇に

自分の唇を重ねた。

ついばむようなキスを3回繰り返すと、

今度は角度を変えて貪るように荒いキスをする。



「んっ…んん…!」



抵抗しようとそよ香は沖矢の胸を強く押すが

寝起きの身体では力が入らない。

そのうち脇腹のあたりから沖矢の大きな手が入ってきて

背中の素肌を這う。



「…んっ!」



ぞわっとした感覚で腰が震え、おかしな声が出てしまった。



/ 272ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp