【沖矢昴・安室透夢】 Madeira〜琥珀色の姫君〜
第1章 点と点
コナンはさっき安室が言っていたことと
同じことを話し始めた。
(口先だけのウソはこの子には通用しないという事か…)
ランドセルを背負ったその姿は
誰がどう見ても小学校1年生にしか見えないのだが、
時折見せる鋭い目つきと、
大人顔負けの洞察力、頭の回転の速さ
その他もろもろ…
この子はただ者じゃない。
それだけはそよ香にも分かった。
小五郎は観念したのか、
競馬に勤しんでいたことを認めると
蘭にこっぴどく叱られていた。
一体、どっちが親なんだか…
「コナン君すごいねぇ!さっき安室さんも同じこと言ってたよ」
「これくらい、おじさんのこと知ってれば分かるよ。
そういえば、そよ香さん…」
「あっそよ香ちゃん!さっき電話かけたんだが、
すぐ留守電になっちまってたぞ?」
蘭からのお叱りが終わり、
タイミング悪くそよ香に話しかける小五郎。
「そうだったんですか!すみません。
今日スマホの調子が悪くて、電池切れちゃって…
今、ポアロで充電してもらってます」
「で、俺に用って?」
「あ、それが…」
そのままそよ香は小五郎と話し込んでしまった。