• テキストサイズ

【沖矢昴・安室透夢】 Madeira〜琥珀色の姫君〜

第5章 君のため





沖矢が振り向いていつもの優しげな笑顔を向ける。

どんな顔をしていいか分からず、

そよ香はそそくさと車から降りた。


車に向かってもう一度頭を下げてエントランスへ入る。

宅配ボックスと郵便ポストを確認して

そよ香は自動ドアの向こうへ消えていった。



「10分待つか…」



沖矢は車のハザードランプをつけると

タバコをくわえてマッチに火をつけた。

空へ煙が舞い上がり、消えていく。



(ジェイムズにも報告しておこう…)




/ 272ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp