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【沖矢昴・安室透夢】 Madeira〜琥珀色の姫君〜
第5章 君のため
バタンとドアを閉め、
角を曲がってそよ香は見えなくなった。
「…はぁ、、」
溜息をついてハンドルにもたれかかる。
どうしたかったわけでもない、
どうなりたかったわけでもない。
僕は…
「…降谷ちゃ~ん!そこはギュッとしてチューでしょ!?」
「うわぁっ!?お、起きてたのか!?」
「ほんっともったいねぇな!ゼロ顔は良いのによ」
ニヤニヤしている後部座席3人組を尻目に
僕は乱暴に車を発進させた。
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