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【忍たま】男性恐怖症なくのたまと【R18】

第2章 鉢屋三郎


鉢「さて…最初はどうしようか」

『っ…』

男の人と二人っきりとか無理だ…怖い、死ぬ…

鉢「君は男の体に触れることは可能か?」

『む、無理です…できるのは喜八郎か家族ぐらい、です』

鉢「ふむ…まぁ、まずは触れる事だな。今も緊張気味と言えどきちんと話せているから会話には問題ないだろう…そうだな、まずは私と握手してみないか?」

そういって、スッと手を差し出す鉢屋先輩

『っあ…』

鉢「ゆっくりでいい。大丈夫だ」

『……し、失礼します…』

鉢「あぁ。」

『……っ』

震えながらも頑張って手を伸ばす自分…喜八郎とお父さん以外の男の人に触れるの初めてかも…

『…ぅ…あ』

鉢「指先のみ…まぁ、触れているし及第点といったところか」

『すみません…(まさか、こうして男の人と握手する日が来るとは…鉢屋先輩はこういうの手慣れてる?のかな…あんまり強く言ったりもしないし、そんなに怖くないかもしれない)』

鉢「改めて、五年ろ組で学級委員長委員会に所属している変装名人と噂される鉢屋三郎だ。よろしく」

『くのたま上級生の椎堂です…。よろしくお願いします。鉢屋先輩』

鉢「あぁ。しばらくは私の手で、怖くなくなるまで触ってくれ」

『わ、かりました…』

触ってくれと言われても…如何すれば……あ

『(喜八郎より柔らかい…というより薄いなぁ…でもちゃんと筋肉もあるしちょっとゴツゴツしてる…男の人の手だ…)』

鉢「慣れてきた途端大胆だな君は」

『ゔぁっ…ご、ごめんなさい』

鉢「いや、その調子でもう少し頑張るといい。…それにしても…君の手は柔らかくて小さいな」

そっと手を合わせてくる先輩…喜八郎よりちょっとおっきい…

『先輩の手のひら、傷だらけですね』

鉢「武器が武器だからな。それに比べて君の手は傷なんてないな」

『くのたまも武器ぐらいは使いますけど、私はその、火器や火薬の類を扱うことが多いので』

鉢「ほう…火薬類か…」

『はい…喜八郎との共同作業でトラップを作る際に使ったりしてます』

鉢「ふふ、ははっ案外茶目っ気があるんだな…面白いなぁ君は…」

『ありがとうございます…?』

鉢「それにしても…大分緊張も解けてきたみたいだな…次の段階に移ろうか」

『(確かに緊張解れたかも…今普通に話せてた)』

意識しすぎなきゃ、大丈夫なの、かな…
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