第2章 鉢屋三郎
『…っ』
鉢「大丈夫だ。私に任せろ」
『は、はひ…』
只今、鉢屋先輩の膝の上にいます…どうしよう、死ぬかもしれない…
先程、緊張が解れたこともあって、次の段階に移ろうと言われたときに油断してしまった…
鉢「大丈夫。さっきも平気だったんだ、すぐに慣れるさ」
『あ、確かに…』
最初も手で慣らそうって言って慣れたんだし、だ、大丈夫なはず…!意識を別のものにそらせばいける、はず…!
鉢「(こうも簡単に言いくるめられて納得するとは…少し不安になるな…それよりも……この体制にしたのは私だが、目のやり場に困るな…)」
『(まだちょっと怖いけど、慣れていかないと…折角恐怖症治すために力を貸してくれてるんだから)』
でもやっぱりちょっと怖い…鉢屋先輩だんまりだし気まずい
鉢「…君は」
『へ、な、なんですか?』
鉢「いや、次の段階にうつるぞ。準備はいいか?」
『ひぁっ!』
鉢「!…すまん、君は耳が弱いのかい…?」
『そ、みたいです…』
変な声出ちゃった…恥ずかしい……
鉢「ほぅ…」
『すみません、変な声をだしてしまって…』
鉢「いや、私の方こそ悪いな…それじゃあ次に行こうか」
『はっ、ひっ!?』
返事をしようとすると、いきなり胸に変な感覚に襲われる、まっ、て…これ
鉢「安心しろ。すぐ気持ちよくなる」
『せ、せんぱ…んっ』
鉢「なんだ?」
『これっ、何をッ…♡』
鉢「ただ肩の力を抜かすだけさ…大丈夫だ。全て私に任せるといい」
『ぁ、う…でも、やっ…♡』
ずっと揉まれる胸に、少しずつ体の力が抜け始める。初めて触られる感覚に変な気分になってしまう…
『や、ぁ…♡♡』
鉢「気持ちいいか?」
『やだ、やめてくださ、ひうっ♡」
ぬるりとした何かが、首筋を伝いびくりと肩がはねる
鉢「私の言葉を疑わずに素直に聞く所は愛らしいが、もう少し男がどういう生き物か知っておいたほうがいい。こんなふうに襲われたくなければの話だがな」
『わ、わかりましたっ、だから、も…やめて…、♡』
鉢「…その顔も声も言葉も全て、男を煽るだけだぞ?」
『え…?ひぁ!♡♡』
鉢「君は中々男を煽るのが上手いらしい。」
『んっ、うぅ…〜〜〜っ♡』
鉢「まだ始まったばかりだ。精々私を愉しませてくれ」