第9章 人殺しさんSide
雨の日は落ち着かない。
眠りにつけない。
今日はいつの間にか雨が降っていた…
朝は快晴で油断していた。
気がついたら人を殺していた
また雨の日だ
血の匂いに酔って呆けていたらアホ面の少女が立っていた。
見られたという思考にたどり着いた頃には少女は震えていた。
目が合った。
普通はこの時点で口封じだとかするべきなのだろうが何故だか少女に興味が唆られた。
鳴り止まない着信につい口を出してしまう。
自分の声が呆けていたせいか阿呆そうな声だった
なんて考えている間に少女はバタバタし始め
「か、傘いる?」
自分の傘を差し出してきた。
流石に驚いた。
この少女はどういう状況なのなわかってるのか?
まだぼんやりしている頭で考えていたら傘を置いて走っていった。
取り敢えずこいつをどうにかしないと…
“すまん
俺だ
予定外なんだが頼めるか?”
❲え〜
急だよ
まあ、君からの頼みだしね〜
今回は弾んでもらうよ〜
因みにどこ?❳
“わかった。
…○○の路地裏だ。
助かった
よろしく頼む”
❲はいは~い❳
申し訳ない程度の応急処置を施しておく