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殺人鬼との恋

第8章 7


昨日は自分から挑発するみたいにいったけど、今は単純に怖い。

でも今頭の中を巡っているのは、どう考えても美味しそうな朝食のみ!!

今から自分で作り始めるだとか色々考えてみたが、どう考えても自分で作るより美味しいであろう方を選んだ。


「いただきます!」


そう言って、お箸を手に持って食べ始めようとしたとき 


「ごめん!タバコ吸ってもいい?」

私にとって未知の質問だった。親戚の事や周りの人を思い出してみるが誰もタバコは吸っていない。

タバコってどこで吸うものなんだ??


多分家の外で吸ってもらうのが一番良いんだろうけど…

人殺しした人を堂々と家の外に出てもいいのだろうか?

下手をしたら私ごと近所の人たちにも怪しまれるかなぁ

悶々と悩む

 …!!

そうだ!わたしの部屋だ!
二階だし!ベランダ?ウッドデッキ?分からないけど外に出れる!
多分玄関で居てもらうよりは目立たないだろう



「私の部屋のベランダ?でもいいですか?」

吸えたらどこでもと言った

まだ時間はあるし部屋まで案内する

他人を部屋に入れるのは初めてで恥ずかしい気もするけど考えないことにした。




「ここでどうですか??」

「ありがとう。」


「あ!絶対に窓は閉めてくださいね!」

タバコの匂いは嫌いだ。
だけど少し気になって人殺しさんの方を観察するように眺める

こんなに近くでタバコを吸ってる人を見るのは初めてで不思議に思うことは沢山あった。


ご飯を作っていたときや人を殺していたときの表情とはまた違い憂いを帯びた大人の表情と大きくて綺麗な手がタバコを手にして骨張っているのを見てしまい釘付けになってしまった…
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