鏡の国で魔法にかけられて…‧*˚✩︎‧₊˚【ツイステ】
第5章 レオナ 獅子様は仔猫を溺愛中꙳✧˖°⌖꙳
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すやすやと眠る莉冬を優しい眼差しで見つめていたレオナは、ふと思い立ったようにスマホに手を伸ばす。
カシャ。
「ふっ…可愛いじゃねぇか。」
ゴロゴロゴロ…
そのまま莉冬をぎゅっと抱きしめると、優しくキスをして眠りについた。
ー翌日の昼休み。
「莉冬〜!昨日はマジでごめんな。あの後クル先にすっげぇ怒られたわ…」
「エース…大丈夫だよ…」
「えっ!?お前声ガラガラじゃん!それも変身薬のせいか?」
「違う違う!ちょっと風邪引いちゃって…」
くくっと隣で意地悪に笑う先輩からわざと目を逸らす。
「おい。これやるよ。」
先輩はエースに買ったばかりのデラックスメンチカツサンドを渡す。
私には分かる。
エースに「よくやった」と言わんばかりのあの笑顔。
「えっ…!?レオナ先輩って見かけによらず優しいんすね?だから莉冬も懐いてんの?いただきまーす!」
「こいつは俺のことが大好きだからな。」
「なに言っ…うっ!」
「まったく…手のかかるやつだな。」
動揺で詰まりそうになったサンドイッチを、先輩に手渡されたお茶で流し込む。
私の背中を撫でる先輩は実に愉しそうだ。
意地悪!
悪魔!!
「っつーか!!レオナ先輩!携帯の待受…ねこ科の女子じゃないっすか!?誰ですか!?」
「あぁ。俺の番だ。」
「ごほっ…ごほごほ…へっ!?」
私はお茶をぶはっと吐き出し、エースから携帯を奪うと、食い入るように見つめる。
えっ!?私!?
ねこ耳があるって事は昨日寝てる間に撮られた!?
「最高に可愛いだろ?いつか紹介してやるよ。」
そんな私を横目に見ながらにやっと笑い、先輩は携帯の画面を優しく突く。
「でもなんかどっかで見たことあるような…誰かに似てるような…?」
「エース!!チャイム鳴ったよ!!授業!!」
タイミングよく鳴ったチャイムに命を救われ、エースを引っ張り歩き始める。
「おい!莉冬。」
「え?」
「愛してる。」
ぐいっと先輩に腕を引かれて、耳元で甘く囁かれる。
あぁぁ…もうっ…
何もかも許してしまうぐらい今日も先輩が愛しくて堪らない。
俺様でとびっきり甘い獅子さまに今日も溺愛されて幸せいっぱいな莉冬でした♡
Fin