鏡の国で魔法にかけられて…‧*˚✩︎‧₊˚【ツイステ】
第6章 ジェイド 危険なうつぼの狂愛꙳✧˖°⌖꙳
ー3日後の朝(オンボロ寮)
「莉冬さん、おはようございます。」
「先輩…?あれ…私?」
眠い目を擦りながら、制服姿の先輩をぼーっと見つめる。
「昨夜、意識を無くされた莉冬さんをこちらに運んで、お風呂に入れた後、着替えをさせて、回復薬を飲ませました。」
「っ…!?あっ…お手数をおかけしてすいません…」
「いいえ、愛し合った後に番の世話をするのは当たり前のことですから。むしろ喜ばしいですよ。」
そっとルームワンピースの中を首元から覗く。
お風呂に着替え…ちゃんと下着まで…しかも先輩がお気に入りの青い貝殻モチーフのブラとショーツのセットですね。
うん。もう何も考えないようにしよう。
「改めてお礼を言わせてください。こんなに愛らしい贈り物は初めてで感動しています。肌身離さず持ち歩きますね。」
贈り物のキノコの人形を嬉しそうにぎゅっと抱きしめて、無邪気に微笑む先輩。
本当はその人形が贈り物だったのですよ?
まぁ、その人形を3日かけて作ったせいであんな事になってしまったのですが…。
まさか私自身が3日間も美味しく頂かれることになるとは…うぅ…。
「来年はこのキノコの番を作ってくださるのでしょう?制作日数は3日、または4日ほどですか…」
私の考えを読みとった先輩が、何かを期待するように、真っ黒い笑顔で私を見つめる。
「…っ〜!!もう絶対手作りはしませんっ!3日も先輩と会わないなんて恐怖でしかないですっ!」
「おや、そんな事仰らないで下さい。会えない事は許し難いですが、その後に対価をくださるのなら、少しは譲歩しますよ?うふふふ…」
ぐいっと腕を引かれ、優しく唇を奪われる。
「永遠に愛していますよ。僕の、僕だけの番。」
あぁ…好き。大好き。
真っ黒で、策士で、狡くて、凶暴で、臆病で、私を狂おしいほどに愛してくれる先輩に今日も翻弄されて、溺れてしまう。
永遠に先輩の狂愛からは逃れられないようです♡
Fin