鏡の国で魔法にかけられて…‧*˚✩︎‧₊˚【ツイステ】
第2章 クルーウェル 意地悪な大人の甘い躾꙳✧˖°⌖꙳
「グリムー!遅刻しちゃうよ!早く起きてー!」
「んー。。莉冬…まだ眠いんだゾ〜」
「私はクルーウェル先生に呼ばれてるから先に行くね!二時限から一緒に授業受けよう!」
「おー。。分かったんだゾ!お前の席取っといてやるんだゾ!」
「ありがとうっ!」
私はオンボロ寮を出て、先生に指定された教室へと向かう。
今日は先生に制服の採寸をしてもらうんだっ!
「ふふっ…」
私は高鳴る胸を落ち着かせながら、廊下を進む。
クルーウェル先生は優しい。
この魔法学校に迷い込んだ私が最初に出会ったのが先生で、その後もこの国や学校の事をいろいろ教えてくれた。
昨日も無一文の私に必要な服や小物、女子が好きそうな雑貨をたくさんプレゼントしてくれた。
女性用の下着まで入ってて私はすごく焦ったけど、先生は余裕の表情だったなぁ。
先生にとって私の下着を選ぶことなんて、何ともないんだろうなぁ。
少しチクリと痛む胸に手を当てる。
「全部すごくオシャレで高そうだったけど、いつかお金返さなきゃなぁ。…わっ!」
ぼーっと考えながら歩いていると、前から歩いてきた背の高い学生とぶつかってしまった。
「あー?小ちゃくて見えなかった〜。ごめんねぇー?」
「あっ…いえ。こちらこそすいません。」
ターコイズブルーの髪が印象的なその学生は屈みながら、左右異なる色の瞳で私の顔をじーっと覗き込む。
「ねぇ〜?新入生?どこの寮?名前は?」
「えっと…。わた…っ…僕は…」
その視線の圧に負けて手足が緊張で震える。
「震えちゃってかぁわいい〜♪エビみたい〜。小エビちゃん〜♪うははは」
「Stay!!リーチ。俺のクラスの仔犬に何をしている?それに今は授業中のはずだが…」
「うっわ〜。イシダイせんせぇ…めんどくせぇ」
「わわっ!…えっ?」
リーチと呼ばれたその学生が私をぐいっと引き寄せ、背中からぎゅっと抱きしめる。
「イシダイせんせぇこそ授業はー?ねぇ?俺この子気に入っちゃったぁ♡」
「House!授業に戻れ!…二度は言わせるなよ?」
先生は鋭い瞳で彼を睨みながら、私を彼の腕から奪い抱き寄せる。
「こわぁーい。分かったよ〜。じゃあ小エビちゃんまたねぇ?次はゆっくり遊ぼうねぇ♪」