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鏡の国で魔法にかけられて…‧*˚✩︎‧₊˚【ツイステ】

第5章 レオナ 獅子様は仔猫を溺愛中꙳✧˖°⌖꙳


「あぁ…そうだ。その姿を躾がなっていない雄に見せるのはお勧めしないぞ?」
「えっ?」
「その愛らしい姿に我を忘れてしまう可能性があるからな?」
先生は私の耳元で艶っぽく囁く。

「っ…つまり誰とも会っちゃだめってことですよね?」
「Good girl!さすがは俺の仔猫だ。」
そう言いながら優しく私の顎を擽ると、先生は一瞬で姿を消してしまった。


ー現在。

昼休みも終わり、俺は植物園で一向に既読にならない携帯の画面をぼんやりと見ていた。

何で返信しない?何かあったのか?
鮮度が落ちた肉を食べた時のようなムカムカが胸に広がる。
何か怒らせたか?
昨日の出来事というと、思い出せるのは…。

「次のホリデーにはお前を夕焼けの草原に連れて帰る。」

あれか!?
早々に実家に連れて行って、両親に紹介してもう逃げられなくするって魂胆がばれたか?
…だけどあいつ喜んでたよな?

「楽しみだなぁ〜!夕焼けの草原はあったかくて美味しい物がたくさんあるんですよね?」
目キラキラさせて無邪気に笑ってたじゃねぇか。

くそっ…分かんねぇ…。
何でこの俺様がこんな事で悩まないといけないんだ…らしくもねぇ…。
ガシガシと頭を掻きながら物思いにふける。

あいつを初めて見た瞬間、驚くほど胸が高鳴った。
匂いですぐに雌だと分かったが、あいつからは今まで出会った雌にはない熱烈に本能が惹かれる香りがした。

"こいつと番になる"
まるであいつと出会う運命(さだめ)だったように、頭に浮かんだその言葉。

気付くと俺はあいつを押し倒していた。

"わっ…私は美味しくないです!!私みたいなチビじゃなくグラマラスなお姉さんの方が絶対に美味しいです!!"
くくっ…。今でもあの時の事を思い出すと必死なあいつが可愛くて堪らない。

あいつの雌の姿を見た時は、血が滾るほどの獣欲が爆発して抑えるのに必死だった。

柔らかい栗色の長い髪。
豊かな凹凸のある女らしい身体。
花より菓子より甘い匂い。

何が"チビで美味しくない"だよ?
お前ほど美味い雌は初めてで、こっちは毎日翻弄されて、ベットでも毎回ぎりぎりで理性保ってんだよ。

気付いたら、自分を見失うほど夢中になっていた。
あいつの心も身体も全て奪い尽くしたい。
未来永劫に俺の物にしたい。
そんな欲が毎日生まれては、消えずに俺の頭をいっぱいにしていく。
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