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鏡の国で魔法にかけられて…‧*˚✩︎‧₊˚【ツイステ】

第4章 イデア #尊い君#沼な僕꙳✧˖°⌖꙳


「ぼっ…僕と話しても…楽しくないですぞ?…陰キャですし…」
「僕は先輩といると楽しいですよ?」
蕩けるような笑顔で僕に微笑んでくれる莉冬氏。

あぁ…だめだ…。
こんなの…好きにならないなんて無理だ。
こんな僕が君を好きになっていいのかな?
キモい?うざい?…嫌われるかな?
でも…もう少しだけ…君に近づいてみても良い?

「先輩…?どうしました?」
「へっ!?あっ…なんでもない…」
「兄さーん!莉冬さんこんにちは。」
「あの…こ…この子…弟のオルト。仲良くしてくれたら嬉しい。」
「オルト君初めまして。仲良くしてね?」
「僕莉冬さんの事はよく知ってるよ!兄さんも莉冬さんのこといっぱい話してくれるんだ」
「オっ!オルト…よっ…余計な事は言わなくて良いから…」
「わぁ〜先輩が僕のこと?嬉しいなぁ」
「えっ!?」
嬉しい?嬉しい!?キモくないの?
僕を受け入れてくれるの?
期待…しちゃっていいの?

もうよく分からないよ…
これ以上僕を沼にはめないで…。


放課後、自室に戻った僕はオルトのデータをタブレットに移していた。

「莉冬氏のデータが溜まってきましたな…ぐひひっ…。」
猫好きなのか…拙者と一緒ですな。好きな食べ物はオムライス…くくっ…ぐうかわですぞ♡…莉冬氏への接触回数一位はクルーウェル!?くそっ…なんであいつ!?…犬派のくせに…。でもあいつ顔はいいよな…まっ…まさか莉冬氏はあの顔が好きなのかな…

「兄さん!エラー3が出てるよ。」
「えっ!?どこどこ?エラー3?なんでかな?んっ?莉冬氏の情報入力画面に間違いがある…」
「兄さん。ここ!これ間違ってる。莉冬さんの性別は女性だよ。」
「…はは。オルトそれマジ草。そんな夢のような話…妄想乙ですね…。えっ!?!?」

オルトは僕が開発した世界最高基準を誇るロボットだ。
そのオルトが高画質内蔵カメラに映る物の情報を間違えることは0.000000001の確率だ。

「マっっ!?オっ…オルト?莉冬氏は本当に…そっ…その…女の子なの?」
「うん。魔法で男の子の姿をしているけど、女の子だよ。間違いないよ」
「…そっ…そっか…。あ…ありがとう。」

オルトが部屋を出た瞬間、僕は動揺のあまりベットに潜り込んで布団にすっぽり包まる。
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