鏡の国で魔法にかけられて…‧*˚✩︎‧₊˚【ツイステ】
第4章 イデア #尊い君#沼な僕꙳✧˖°⌖꙳
「えっ!?そ…そうかな?は…早く魔法薬の作業を進めないと」
「はいっ!」
ふふっと笑いながら髪を結んでくれる莉冬氏の声は甘く、手つきは優しくて…。
言葉とは裏腹にこのまま時が止まってしまえばいいのに…なんて柄にもない事を考えてしまった。
「先輩先輩っ!これ見てくださいっ!」
「完成しました!全部シュラウド先輩のお陰です。」
「今日はありがとうございました。また先輩と一緒に授業受けたいです!」
その後も莉冬氏のペースに飲まれていく僕。
うわ…なにこれ?莉冬氏の笑顔と声が脳に刻まれてエンリピっすわ。
やばくね?拙者…沼落ちした…?
何とか授業が終わった後も、僕の胸はドキドキと煩く騒ぎ立てたままだった。
ーその日の夜。
「うわっ…!くそっ…うっ…だめだ…」
僕はなぜかネトゲに集中できないでいた。
「はぁ…。なんなのこれ…」
頭に浮かぶのは莉冬氏のことばかり。
ネトゲ以外でこんなにも頭がいっぱいになるのは初めてだ。
なぜかもっと莉冬氏の事が知りたい。
何が好きなんだろう。
苦手な事はあるのかな。
ゲームとかするのかな。
オタクは恋愛対象なんだろうか…
僕はネトゲをオフラインにして新しいプログラムを作成し始める。
その名も"莉冬氏AI"!
このプログラムをオルトにインプットさせると、オルトが収集した莉冬氏にまつわる情報を勝手に分析・学習して莉冬氏の性格、行動パターン、癖、好きな異性のタイプまでなんでも分かるようになる。
デュフフ…拙者はやはり天才ですぞ…!!
えっ…と。まずは基本情報を入力っと…。
名前、年齢、性別…それから…。
僕は高性能AIを夜通しかけて完成させ、気がついた時には朝日が登っていた。