鏡の国で魔法にかけられて…‧*˚✩︎‧₊˚【ツイステ】
第4章 イデア #尊い君#沼な僕꙳✧˖°⌖꙳
拙者は莉冬氏にリアコである ٩( ᐛ )و♥︎︎
ー遡ること数日前…。
僕は薬学の授業に嫌々出ていた。
授業なんか出なくても勉強はできるのに…わざわざ対面式でやる必要って?
はぁ…早く部屋に戻ってネトゲしたい。
クルーウェル…いつも僕の猫背を注意してくる犬派のファッションオタ…まぁ犬は好きだけど…。
「シュラウド!この仔犬と組め!」
「ひぃぃ…!?えぇ…ぇ…!?あっ…」
タブレットを指で遊ばせながらぼーっと気を紛らわせていた僕に、クルーウェルがにやっと笑いながら新入生を隣に座らせる。
「莉冬です。シュラウド先輩どうぞ宜しくお願いします。」
緊張したように頭を下げる莉冬氏。
マ!?…おにかわ!なんなのこの子?ほんとに男?実は女の子なんじゃない!?って…女の子は二次元でしか知らないけど…。
「1人で充分なんですけど…。足引っ張らないでよ。」
「分かりました。先輩の邪魔をしないように頑張ります!」
うわ…眩しい…。間違いなくネトゲで中心になれる陽キャだな。陰キャの僕とは住む世界が違う。塩対応してたらそのうち諦めて話しかけてこなくなるでしょ。どうせヒロインは陽キャとくっつくんだよ…どうせ…。
「シュラウド先輩。この薬草すごく良い匂いしますよ?ほらっ」
莉冬氏が薬草を持ちながら顔をぐっと近づけて、人懐っこく笑う。
「ひぃっ!?べっ…別に匂いとか興味ないから…は…早く鍋に入れて」
「はいっ!」
本当なんなのこの子!?距離近っ!!なんか体温上がったんですけど!?焦るわぁ〜。ってか、睫毛長いし目ぱちぱちだし肌白いし…薬草より君がめちゃ良い匂いするんだけど!?はぁはぁ…落ち着け拙者…心を無にして…。
僕は動揺で汗ばむおでこを押さえて、髪をかき上げる。
「シュラウド先輩。暑いなら髪結びますか?」
「えっ!?いやっ…!あっ…暑くないし…別に放っておいて」
「でも魔法薬がついたら大変ですし…。じっとしててくださいね?」
莉冬氏は僕の髪を優しく束ねていく。
ファッ!?やっ…やばいやばいやばい!!人に髪触られるなんて初めてだし!!しかも何か髪触られるの気持ち良いんですけど!?なにこれリア充イベ!?拙者…召されるの!?
「わぁ〜!先輩の髪の毛ってふわふわであったかいですね。ずっと触っていたくなります。」