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鏡の国で魔法にかけられて…‧*˚✩︎‧₊˚【ツイステ】

第3章 リドル 愛の首輪で乱されて꙳✧˖°⌖꙳


「お前がそんな表情をするなんて…。あの新入生はリドルにとって特別なんだな…もしかして"恋"か?」
「恋…?…えっ!?えぇー!!??」
リドルは顔を真っ赤にして走り去っていく。

「青春だな。それなら…俺も協力してやらないとな」
走り去るリドルの背中に温かい眼差しを送りながら、トレイはオンボロ寮へと向かった。

自室に駆け込んだリドルは、鏡に写った自分と見つめ合う。

まさか自分が!?莉冬に恋を!?
…でも確かに最近気が付けば、あの子のことばかり考えている。いつも姿を探している。
無自覚だった気持ちに名前をつけられて、心臓がばくばくと激しく音を立て破裂しそうだ。

でも…莉冬のことをもっと知りたい。
もっと僕のことを知ってほしい。
あの子の特別になりたい。

リドルは初めて芽生えた甘い欲望を胸に、いてもたってもいられず部屋を飛び出しだ。

「うぅ…。考え込んでいたらここまで来てしまった…。」
リドルはオンボロ寮の前で立ち止まる。
中から漏れる光に莉冬の姿を想像するとたまらなく胸がときめいて苦しくなる。
するとその時、寮の窓によく知っている人物が映った。

「あれは?まさかトレイ!?どうしてトレイが莉冬と!?」
リドルはふつふつと湧き上がる独占欲と焦燥感で我を忘れ、寮に駆け込み二人の姿を探す。

「莉冬!!」
「へっ?リドル先輩!?」
キッチンでトレイと仲良く話している莉冬をぐいっと抱き寄せ、トレイをぐっと睨みつける。

「トレイ!!いくら君でも莉冬は絶対に渡さない!」
「えっ!えっ…と…」
「あぁ。分かってる。リドル落ち着け!」
真っ赤に頬を染める莉冬と妙に落ち着き払ったトレイを交互に見つめる。

「俺はもう必要ないな?莉冬、リドル。後はお前たちで仲良く食べろよ?」
「あっ!先輩ありがとうございました」
「トレイ?えっ?仲良く?いったいどういう事だい!?」
「リドル先輩…。実はトレイ先輩に教えてもらってこれを作っていたんです。」
私は甘く柔らかい香りが漂う、鮮やかな苺タルトを先輩に差し出す。

「先輩が苺タルトを食べたいって言ってたので、デュースに相談したらトレイ先輩を紹介してくれて…。」
「えっ!?僕の為に作ってくれたのかい?」
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