• テキストサイズ

【鬼滅の刃】あなたに逢いに 

第6章 お屋敷での生活


そこへ、店先の掃除を終わらせた華子さんが戻ってくる。

「あ、お父さん。ノブちゃんと話してたのね」

「君が華子が言ってたノブちゃんか。じゃ、そこにいるのが斉藤くんかな。夫婦漫才、俺も見たかったぞ」

「華子さんのお父さん、私達は夫婦でもないし、漫才もしてないんですよ!華子さんも変なことをお父さんに、言わないで下さいよ。斉藤さんも何か言ってくださいよ!」

「…斉藤義雄と申します」

「えぇ!何で自己紹介?ってか、斉藤さん、義雄さんって言うんですね。知らなかったぁ。何で私には教えてくれなかったんですか?」

「…煩いっ!」

その一言と共に、斉藤さんから頭を叩かれる。

「えぇー!私何か変なことを言いました?何で叩かれるんですか?斉藤義雄さん」

「煩いっ!」

また頭を叩かれる。

「ははははは。こりゃ面白い」

「ふふふふふ。そうでしょ、お父さん。」

華子さんとお父さんは大爆笑だ。何がそんなに面白かったのだろうと、首を傾げながら、二人が落ち着くのを待つ。

「楽しんで頂けたようで、何よりです。何が面白かったのか、全く理解できてませんが…」

「ふふふ。ごめんね、ノブちゃん」

「笑わせてもらったよ。さぁ、おはぎだ。待たせたね」

「ありがとうございます!また明日もきますね、華子さん、お父さん」

「待ってるわね。斉藤さんじゃなくて義雄さん、今日も来てくださってありがとうございました」

「…は、はい。こちらこそ…ありがとうございます」

斉藤さんはいつもより小さな声だ。
名前で読んでもらった瞬間、茹で蛸になった斉藤さんは見物だった。

/ 520ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp