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【鬼滅の刃】あなたに逢いに 

第6章 お屋敷での生活


涙を拭き、立ち上がる。いつまでも泣いている訳にはいかない。
準備していた夕食を食べる。せっかく温めた味噌汁は、もう冷えてしまっていた。
ご飯を口に入れるが、喉の奥の違和感があり、なかなか喉を通らない。空腹感はあるため、味噌汁で無理やり流し込む。

食べ終わった所で、声を出す。

「よぉーーーしっ!!」

ついでに両手で頬をパチンと叩き、気合いを入れる。声を出したことで喉の奥の違和感もなくなった。

「落ち込んだり、考え込むのはここまで!自分ができることをする!!」

先程より大きな声で言う。自分で自分に活を入れる。立ち止まった所で、時間は待ってくれる訳ではない。ここでは私は不安定な存在だ。明日もここにいられるとは限らない。それなら、立ち止まって後悔するより、動いて後悔した方がいい。

今の自分ができることをする。

改めて自分に言い聞かせる。できないことを嘆くのはあとでもできる。

「よし!」

もう一度、両手で頬をパチンと叩き、立ち上がる。
今の自分ができること…
それは、片付けと寝る準備。後は実弥さんの無事を祈りながら、寝ることだ。
さあ、始めよう!私は食器を持ち、部屋を後にした。

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