第2章 暗闇からの光
「うーん」
誰かが声をかけてくれている気がする。
でも、体が痛くて、動かない。
さっきまでの眩しさもあり、なかなか目も開けれない。
いいじゃないか、お迎えが来たんだから。
わざわざ起きなくてもいいじゃないか。なんなら、そのまま連れていってくれないかな。
そうこうしているうちに、また声がする。
「起きろ。さっさと起きないと殺すぞォ」
えぇッッ!!殺される?
もう、死んでるけどッッ!!お迎えじゃないの?
お迎えでわざわざ殺されるのは嫌だ~!!
「はいッ!」
気合いを入れて返事をすると、パッと目も開くことができた。
そして、開いた目に飛び込んできたのは、最近ずっと読み込んでいた本の中の人。
そして真っ暗な中で私の心を明るくしてくれた、不死川実弥さんだった。