第2章 暗闇からの光
体が痛いし、ものすごく重い。
事故を起こしたんだから、仕方ないか。
どこか怪我もしてるはずだ。
それにしても、体が痛い。
水の中に落ちたわけではなさそうだ。
濡れてはないし、冷たくもない。
…………ん?
死んでない…のか?
うん。痛いし、体が重い。動けない。
感覚があるってことは、生きてるってことだよね?
生きてて良かった。
何だかぼんやりと明るさを感じるようになってきた。
でもやっぱり体が痛くて動かない。
もういいや。このままで。
誰かが来てくれるだろう。
それまではこのままでいよう。