第18章 休日と音柱 *
【実弥side】
緩やかな刺激が続いていたが、突然すうっと冷たい空気が熱くなった下半身を襲う。
口が外れた?
そう思った途端、別の刺激でビクリと肩が揺れる。
「…ッ!」
声にならない声が漏れる。
先程まで咥えていた口は舌を出し、硬く反り上がったモノを下からゆっくりと舐め上げる。
何度も何度も、少しずつ場所を変えながら、でも何度も舐められる。
本当に飴でも舐めているかのようだ。
「…ハァッ……クッ…」
舐めあげられる度に、全身に刺激が走る。そして、下半身が熱を上げる。
だが、反り返るように、硬く立ち上がっているモノは、一度吐き出しているからか、これくらいの刺激では物足りないようで、吐精感は全くない。
ゆるゆるとした刺激が続く。
「ンッ!」
急に袋を舐められ、ビクリとなると共に声が漏れ出た。
「ふふ。声、我慢しなくていいのに」
袋に唇が当たるか当たらないかの距離で喋られ、先程までとは違った刺激が襲う。
「んなこと、できるかァ」
「そっか。残念です。実弥さん、気持ちいいですか?」
ノブはよく、こうやって確認するように聞いてくる。気持ちいいなんて、恥ずかしくて言える訳がない。だが、否定もできず、無言になってしまう。
「……」
「もう。都合が悪くなると黙りますよね」
「……」
見透かされているようだ。余計に何も言えなくなる。普段なら、何も考えずに言葉が出るが、何故か言葉を飲み込んでしまう。
「まぁいいです。気持ち良くなって貰えてるなら、それでいいですから」
分かってるなら、わざわざ確認するなと言いたいが、認めていることになるから、結局無言を押し通す。
クスリと笑った様だが、顔を背けているから分からない。
またゆるゆるとした刺激が続く。袋を舐められながら、二つの玉をくにくにと触る。時々大腿部を手でゆるりと触わられたり、ペロリと舐められる。
体は正直でその度にビクリとなる。