第18章 休日と音柱　＊

【実弥side】


「お待たせ」

そう言いながら、ゆっくりと上下に動かしていく。なぜこのモノに声をかける必要があるのか。未だに謎だ。
何度か上下に動かしたたけで、自分でも驚く位に硬くなる。一度出したのにだ。

ノブを見れば、何か玩具で遊んでいるかのようだ。ゆっくりとノブの頭が動き、先端部分をひと舐めされる。ゾクっと背中を快感が抜けていく。

気付かれただろうか。
たったこれだけの事で、こんなに反応するとは自分自身に驚く。

何度か舐められる度に全身がゾクゾクする。

ノブを見れば、飴でも舐めているかのようだ。

ゆっくりと口を開け、先端部分を咥える。口内の柔らかさと温かさに包み込まれ、何とも言えない気持ち良さが広がる。
そのままゆっくりと上下に動かされ、下半身に熱が籠り始める。

ふとノブを見る。
俺のモノは刺激で大きくガチガチに硬くなり、何とかノブの小さな口に収まっている。汚いモノなのに、本人は何故か嬉しそうに咥えている。

「フッ」

ノブの頬をゆっくり撫でると、咥えたまま顔を上げる。

「ん？どうひまひた」

咥えたまま喋られ、また違った刺激が全身の熱を上げる。

「いや、何とくなァ」

意味はない。気付けば手が勝手に伸びていた。

「ひもちよふなってまふか」

「口に入れたまま喋るんじゃねェ」

「ふあーい」

締まりなく笑いながら、またゆっくりと口の中を上下させていく。
先端部分だけだったのが、少しずつ深くなっていく。

…クチュ…チュパッ…

卑猥な水音が響く。
深くなるにつれ、更に硬くなっていく。

「…クッ……ハァッ…」

我慢はしているが、少しずつ声が漏れ出る。
モノを口に咥えていて、刺激はそこだけの筈だが、全身で快感で感じている。
深さは増し、根本まで咥えられる。どこに入るのだろうかと疑問はあるが、あまりの気持ちの良さから思考はそこで停止する。

ゆっくりとした上下運動は続く。やや物足りなさを感じつつも、下半身の熱は引くことはない。
ガチガチに硬くなり反り立っているが、一度出しているからか、まだ余裕はある。