第10章 秘密 *
うつ向いた私の頭に、ポンと手が載せられる。
顔をあげ実弥さんを見ると、横を向きながらポツリと呟く。
「嫌じゃねェ。気持ち良かった」
「実弥さん、本当に嫌じゃなかった?」
多分泣きそうな顔をしてるだろう。本当はこんな顔を見せたくはない。それでも、実弥さんの顔を見て確認したかった。
「…何度も言わせるなァ。嫌じゃねェし、気持ち良かった…」
実弥さんは私の顔を見て一瞬驚いたが、すぐに答えてくれる。表情は…恥ずかしそうだ。顔はこちらを向いているが、目線は反らしている。
その言葉と表情に安心する。
「良かったぁ…」
ちょっと突っ走ってしまったけど、実弥さんが嫌じゃなかったのなら結果オーライだ。
顔がにやけていくのが、自分で分かる。
さぁ、もう一回は気持ちよくなって貰わないと!
そう思うと、実弥さんの顔をしっかりと見て笑顔で言う。
「じゃ、次は飲み込みませんから」
「…おいッ!」
そう言うと、少し落ち着きを取り戻している実弥さんのモノを両手で包み込み、先端をチロチロと舐め始める。
少し出ていたようだ。
トロリとした透明の液を舐めとりながら、丁寧に先端部分だけを舐め続ける。
一度出したとは思えない程、すぐに元気になる実弥さんのモノは、適度な弾力を残しながらも硬くなり、天井に向かってピンと勃ち上がっている。
「もう元気になっちゃいましたね」
ニヤリと笑いながら、言う。両手はそのまま、先端に口づけをしているような状態でだ。
「………誰がしたんだァ」
「へへっ。私です!」
即答だ。
もう止めろとは言われなかった。受け入れてくれたのだろう。そう思い、気持ちを込めて舐めあげる。
ゆっくりと先端部分から竿の部分に移動する。
下から上へと、すぅっと舐める。
何度もだ。
舐めながら、右手で先端部分を触る。ヌルヌルしている。我慢汁が出ているようだ。人差し指につけ、出てきた部分を円を描くようにゆっくりと触る。液体がヌルヌルしているので、抵抗なく滑る。先端の穴からは、まだまだ液が出続ける。
「……うッ……ハァッ………」
実弥さんの口から何かに耐えるような、声が出る。
もっともっと聞きたいと、自分の中の欲望が膨らんでいく。