第13章 宇髄天元
木の上で一部始終を天元達が見ている。
「お、予定通りが見えてきた。」
「押されていますね。足に怪我もしています。助けに行きますか?」
「いや、うまく攻撃をくらう振りをして紙一重で躱している様に見える。少し待とう。」
広場に着いた。
鬼が強めの攻撃をしてきたので合わせて吹っ飛んでみる。草の上に倒れると植物の蔓が手足に絡みついてくる。
(待っていたのはこれか・・。動きを封じてどうするつもりだ?)
身動きができない振りをして木の上の天元へ「待て」の合図を送った。
「お、待てってよ。あいつ、俺たちの位置分かってたんだな。」
「何を待たせているんでしょう?」
「鬼だよ。いるぜ真打ちが。」
は女の鬼と自分の間合いを測りながら、近くにいる2匹の鬼を探っていた。
(近くに一匹。・・・遠くのやつが十二鬼月か。何故来ない?確実に仕留めたいのか?)
女の鬼が間合いぎりぎりまで近寄ってきた。
(来い、来い、来い・・・・)
次の瞬間 女の鬼と草むらから小さな鬼が一匹に向かってきた。
(来た!)
日の呼吸 炎舞____
手足に絡みついた蔓を切りながら技を出す。一撃で2体の鬼の首を切った。すぐさま宇髄を見て叫ぶ。
「天元様!もう一体!」
「あぁ、こっからが本番だ。」
音の呼吸 壱の型 轟__
天元が敵に向かって上空から一撃を放つ。鬼は攻撃を受けてボロボロになったが首は切れておらず、すぐに再生した。