第13章 宇髄天元
天元は一度のそばへ来て頭を撫でた。
「よくやったな!。お前なかなかやるな。」
邪気が一気に強くなる。
「よくもあいつらを倒したな・・・お前たち。あと少し人を喰わせれば最強の血気術が出来上がる所だったのに・・・!」
ボウ・・・。と、鬼の周りに赤い霧が立ち込めた。
「これで近づけないだろう。触ると危ないぞ・・・。」
甲の隊士が技を出すも、赤い霧の粒に当たると斬撃が飛び出し、爆発が起きて攻撃が取り込まれる。思うように鬼に近づけない。
「おい。。危ないから少し下がっとけ」
天元が技を出しながらに声を掛けた。
「狙いは私です。一気に行きましょう!」
は天元と背中合わせになり、攻撃を始める。
「へぇ・・、怪我すんなよ!」
音の呼吸 肆ノ型 響斬無間__
炎の呼吸 肆ノ型 盛炎のうねり__
広範囲に技を出し、赤い霧を吹き飛ばし、鬼の攻撃をよけながら少しずつ近づいていく。
赤い霧の粒が一つ、の顔の近くで反応し、斬撃が飛び出す。
(よけ切れない・・!)
致命傷を避ける為に顔をそむける。さっとの顔と斬撃の間に天元が左手を入れ、顔の直撃を防いだ。
(今、天元様の手に斬撃が当たった!)
「危ねー!女の顔は駄目だろ!」
確かに手に斬撃が当たったが、お構いなしに天元は次々攻撃を出し、もそれに合わせる。