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気炎万丈【鬼滅の刃/煉獄杏寿郎】【R18】

第47章 あなたと一緒に


「ふふ・・・くすぐったい。相性がいいと良い香りに感じるんだって。血が濃くなり過ぎないようにする動物的本能らしいよ。」
「相性がいいのは匂いを嗅ぐまでもなくとうに分かってたが・・確かにこの香りを嗅いでいると・・・あぁこれは・・・まずいな。」
「・・・まずいよね。」
何か硬いものがの太腿に当たる。杏寿郎は体を離してと顔を見合わせた。お互い頬が赤く染まっている。目が合うと、杏寿郎はの後ろ頭を掌で包んで引き寄せ、額と額を当てる。も両手を広げて杏寿郎の髪を梳く。どちらも「はぁ・・。」と小さく熱い吐息を漏らしながら何度も唇を重ねる。
少し離して潤んで融けた瞳で見つめ合う。
「・・ふふふ、まずいね。」
「・・あぁ、まずい。止まらんな。まぁ、・・・本能なら仕方ないんじゃないか?」
「・・・でも、杏寿郎。今は理性を保とう?桜寿郎が見てる。」
は体を離そうとするが、また抱き寄せられ、ぷちゅと唇を顔中に押し付けられる。
「、両親の仲が良い所は子どもに見せた方が良いらしいぞ。」
「もう・・杏寿郎・・。その『仲が良い』のと、これから始まりそうな『仲が良い』は違うんじゃない?」
「ん?君はこれから何が始まると思ってるんだ?」
杏寿郎はわざと意地悪くに尋ねる。
「ふふふ。とってもキモチイイ事。・・・・・。」
「俺にとって?君にとって?」
「二人にとって・・。だけど、今日は・・・特にあなたにとって?」

足元できょとんとしていた桜寿郎だったが、父も母もいつもと違う雰囲気を出し始めたので、不安になったのか急にわーんと泣き始めた。
も杏寿郎も目を合わせて苦笑いをし、お互い抱きしめ合うと「・・・早く寝かせよう」「賛成だ」と言い、杏寿郎はバスルームへ向かい、は桜寿郎を「ごめん、ごめん。」と言いながら抱っこしてキッチンに戻った。
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